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100th ANNIVERSARY NEWS

日本のカメラは世界シェア9割以上!

ニコンを支えるものづくりスピリットとは?

 日本が「ものづくり大国」と呼ばれたのも今は昔。電化製品を中心とした日本ブランドは、グローバル企業に押され、苦戦を強いられている。そんな中、今も日本企業が世界シェアトップを走るフィールドがある。それがカメラだ。とくに一眼レフカメラは日本企業だけで9割以上のシェアを誇り、海外勢を大きく引き離している。

 そんなカメラ業界を支える老舗メーカー「ニコン」が今年7月に100周年を迎えた。「日本光学工業株式会社」としてスタートした当初は、カメラのレンズに使用される光学レンズの研究・開発に特化。1925年に「JOICO顕微鏡」を発売、1931年には国産で当時最大口径の「8インチ天体望遠鏡」を東京科学博物館に納品するなど、開発の努力が実を結びはじめていた。しかし、当時は外国人設計者に頼る部分も多く、まだ世界をリードする技術力と呼ぶには至っていなかったようだ。

 ニコンの名が世界に広く知られるようになったきっかけは、1959年に発売された一眼レフカメラ「ニコンF」だろう。小型かつ速写性に優れたカメラとして開発され、その使いやすさと頑丈さから世界の報道カメラマンがこぞって使用するようになる。カメラ史に残る伝説として今も語り継がれている名機だが、その誕生には開発者たちの新技術に対する飽くなき探求心があった。

 実はこの「ニコンF」が誕生する11年前、ニコンカメラの原点と呼ばれている「ニコンI型」が発売されている。しかし、クレームに次ぐクレームを受け、ニコンは改良を重ねた。「ニコンFマウント」という画期的な技術はユーザーの要望に向き合った結果の産物なのだ。

 世界をリードするニコンの技術力は、現在も様々な分野で活用されている。例えば衛星に搭載される光学システム。2010年に打ち上げられた金星探査機「あかつき」はニコンが設計・製造を担い、金星画像の取得に成功している。宇宙の厳しい熱環境においてその耐久性と精密性が証明されたのだ。

 ニコンを支えてきたのは、その愚直なまでの研究・開発への意欲だ。これは多くの大企業が忘れてしまった「ものづくり」の原点と言えるだろう。日本企業が今後のグローバル経済で生き残るカギは、ニコンのように唯一無二の技術力を追求していくことなのかもしれない。

 

※この記事はウゴパン特別号(2017年9月28日発行)に掲載されたものです。

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これがニコンの名を世界に広めた歴史的一眼レフカメラ「ニコンF」。

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JAXAの金星探査機「あかつき」にもニコンの光学システムが採用されている。

(C)JAXA/池下章裕

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