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セックスや性に対する意識にも格差

小中学校の性教育で何を学んだの?

 アラハタ世代のみんなはセックスに対してどんなイメージを抱いているだろうか。もしかしたら、他人事のように感じている人もいるかもしれない。今、日本はセックスにまつわる多くの社会問題を抱えている。例えば、未成年女性による中絶件数は全国で実に1万6113件にものぼり('15年厚労省調べ)依然として高いまま。1日に44人の未成年が中絶していることになる。一方で、20代男性の童貞率が40%を超えるなど、若者世代のセックスにも異変が起きているようだ。そんな若者世代が抱える性の問題について、文学部教育学科の鈴木裕子准教授に聞いた。

 「まず、小中学校での性に関する指導内容に課題があります。現状では、学習指導要領にそって保健体育の授業で体の発育について学ぶ程度。中3で性感染症予防として『性的接触』という謎の用語が出てくるだけで、性に関する正しい知識や向き合い方を学ぶ機会がほとんどありません。七生養護学校(現七生特別支援学校)の事件をきっかけに義務教育での性教育そのものがやりにくくなってしまったのです」。

 この問題は、'03年に七生養護学校で行なわれた性教育について、都議会議員などが「不適切な性教育」として指摘。テレビなどでも「教材が過激すぎる!」という論調で報道された結果、文部科学省の方針に従い、一斉指導で教える範囲に制限がかけられてしまったという。

 「当時の国会質疑にあったように、“性は自然に覚える”と考える大人も多くいます。確かに昔は先輩や友人から、気軽にリアルな性の話を聞けるようなコミュニティがあったかもしれません。しかし、今はそうしたコミュニケーションが減少しネットの情報やアダルトビデオによって誤った先入観を植え付けられているのではないでしょうか。その意味では高校での性教育がとても大切です。正しい知識を持ち、対等な立場でお互いを大切にできる関係だとステキですね」。

 コミュニケーション能力が高く、モテる男子はセックスに臨めるが、コミュニケーション能力の低い男子は、スマホで簡単に観ることのできる過激な性知識しか持たず、リアルな性からかけ離れていくばかり。そこで意識したいのは、セックスを人間の自然な営みと考え、素直に向き合う姿勢。少なくとも彼氏・彼女の間では、恥ずかしがらず、正直な気持ちを話し合ってみては?

※この記事はウゴパン45号(2017年4月6日発行)に掲載されたものです。

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小中学校での性教育はあたり障りのないことだけだし、先輩や友人からリアルな性の話を聞く機会も減った。そんな今必要なのは、セックスを自然な営みと考え、パートナー同士が互いに思いやりを持って話し合うこと。

鈴木裕子 准教授

鈴木 裕子 准教授

国士舘大学文学部教育学科准教授。横浜市の養護教論、教育委員会健康教育課・指導主事を経て国士舘大学へ。専門は学校保健、学校健康教育。著書(共著)に『改訂保健室経営マニュアル』など。

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