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ヤフーが新卒一括採用を廃止――

学生が「新卒」アドバンテージを失ったら?

 '16年8月、NHKなどのインタビューで世耕経済産業大臣は「新卒一括採用」の見直しを促していく考えを表明した。これに応じるようにヤフーは、新卒の一括採用を廃止して、18歳~30歳を対象とした「通年採用」を開始。採用時期や年齢にとらわれない人材獲得に他企業も動き出している。はたしてアラハタ世代を取り巻く就職活動はどう変化していくのか? 経営学部経営学科の田中史人准教授に聞いた。

 「かつて就職すれば将来安泰だと考えられていた大企業も今は苦境に立たされています。急速な技術革新やグローバル化の拡大で、これまでの企業ブランドは今後も崩れていくでしょう。そんな中、これまで通例であった学歴重視の新卒一括採用では競争力を保てないことがわかってきました。こうした問題を解決するために“雇用の流動化”はやむを得ない状況になっています」。

 雇用の流動化とは、就職時期や転職が自由になる一方、終身雇用がなくなり解雇もしやすくなる状態のこと。雇用の流動化が進み通年採用を取り入れる企業が増えれば、就活時期や年齢などの自由度が高まるが、より実力が重視されるようになる。「就活で人生が決まる」と言ったプレッシャーはなくなるけど、新卒というアドバンテージが減っていくのは学生にとって大問題だろう。

 「今までは、極端に言うと大学入学までの学歴が年収を左右していましたが、通年採用の企業が増えれば、偏差値や大学ブランドに関係なく、実力次第で大きな企業に就職するチャンスも広がります。就職できなくなるという不安を抱くよりも、在学中にスキルを磨いて、企業がほしがる人材に成長すればいいのです」。

 とはいえ、いったいどんなスキルを磨けばいいのだろうか? 「世界的な技術革新についていけなかった一部の日本の大手製造業は瀕死の状態です。今もっとも求められているのは“人を喜ばせたり、人にモノを売れる人材”か“サービスを創造して仕組みを作れる人材”のどちらか。前者はコミュニケーション能力やグローバルな会話力(=語学力)、後者は企画力やITスキルが重要になります」。そもそも大学とは自分が将来何をやって生きていくのかを探し、そのための能力を伸ばしていく場所。今後はその「能力を伸ばす」という部分がますます重要になってくるのだ。

※この記事はウゴパン45号(2017年4月6日発行)に掲載されたものです。

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同じ年代の人だけが同じようなスーツを着て採用試験を受ける新卒一括採用は海外から見れば不思議な光景。新卒一括採用はコストがかからないけど、即戦力になる人材が獲れない、というのが採用側の気持ち。

田中史人

田中 史人 准教授

国士舘大学経営学部経営学科准教授。中央大学大学院商学研究科博士課程修了。博士(経営学)、中小企業診断士。専門は事業創造、ベンチャービジネス。著書に、『現代日本企業の競争力―日本的経営の行方―』(共著)、『地域企業論~地域産業ネットワークと地域発ベンチャーの創造~』(単著)など。

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