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このままだと若者の将来がヤバイ!

それなのに政治に興味を持たないのはナゼ?

 若者は政治に興味を持たない――日本では今の若者世代だけでなく、大人たちも常にこう言われ続けてきた。しかし、今は国の財政状況も景気も低迷したまま、いっこうに上向く気配がない。そんな現代の日本で、このまま若者世代が政治に無関心でいいのだろうか。政経学部政治行政学科の中金聡教授に聞いてみた。

 「現代の若者の政治的無関心は、単に投げやりというものではなく、社会や政治の複雑さを感じとって、無力感を募らせているように見えます。しかし、現状のまま若者が政治に参加せずにいると、所得格差の是正のような“社会的公正”の実現は難しいでしょう。自分の置かれている状況をよく考えれば、政治への関心も生まれてくるはずです」。

 例えば年金問題。国の財政が悪化する中で、今の若者世代が年金をどれだけ受け取れるかは不透明なままだ。また、世代間による所得格差の問題も具体的な解決策はいまだ整っていない。このような状況が続けば、若者はこれからさらに苦しい生活を強いられる可能性もあるだろう。それではいったいどのような姿勢や考え方で政治に参加すればいいのだろうか。

 「昨今は、政治的な問題を“白か黒か”に単純化して提示するポピュリズムが流行しています。考えるのが面倒だからとそれに乗ってしまっても、それがイヤで無関心を決め込んでも、結局は政治家や権力者たちの思うツボ。このような不健全な政治から抜け出すためには、一人ひとりがきちんと自分の頭で考えることがなによりも大切です。最近ではSEALDsのような若者たちが大規模なデモを起こすなど、政治的な関心を刺激されることも多いはずです。そこまでしろとは言いませんが、まずはきちんと投票に行くだけでも大きく変わるでしょう。目先の利益にとらわれず、10年20年先を考えた投票ができるのは若者の特権であり、そういう声こそが今の政治には必要とされているのです」。

 日本の大人は、社会のしがらみや人間関係などから政治的な話題を避けることが多い。自由な若者世代だからこそ話せること、主張できることが絶対にあるはずだ。まずは、家族や友人と選挙の話をしてみるなど身近なことからはじめてみては?

※この記事はウゴパン44号(2016年12月15日発行)に掲載されたものです。

世代間格差,政治的無関心,若者の投票率,ポピュリズム,年金問題

7月2日に英国で行われたEU離脱に抗議するデモ。18才〜24才の7割以上がEU残留を望んだが、その若年層の投票率は高齢者層と比べて格段に低かった。EU離脱というリスキーな選択は「若者の政治的無関心」が生んだとも言える。結果が出てから文句を言っても遅いのだ。

中金聡教授

中金 聡 教授

国士舘大学政経学部政治学科教授。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。専門は政治学・政治思想史。著書に「政治の生理学—必要悪のアートと論理」、「オークショットの政治哲学」など。

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