ウゴパンとは? ウゴパンのバックナンバー ウゴパンのニュース記事をピックアップ こくしかん人図鑑 ウゴパンの設置場所 ウゴパンに関するお問い合わせ 国士舘大学ホームページ

HOMENEWS INDEX→ARTICLE

ウゴパンに掲載された話題のニュース記事をピックアップして公開!

すでに内々定をもらっている4年生も――

急増する「青田買い」にどう向き合うべき?

 青田買い――まだ稲が実っていない時期に収穫量を見越して米を買うことに由来し、そこから企業が就職活動解禁日より前に人材を確保しようとする動きのことを指すようになった。昨年度は企業による青田買いが急増し、問題視する声も上がっている。一体なぜ企業は活発に青田買いを進めるのだろうか? 経営学部経営学科の仁田道夫先生に聞いてみた。

 「昨年度の就活スケジュール“後ろ倒し”が一つの理由でしょう。'15年卒までは大学3年の12月に解禁されていましたが、'16年卒からは大学3年の年を越した3月解禁になり、面接は8月スタートで4ヵ月後ろ倒しになりました。このスケジュールでは、10月の内定時期まで面接期間が2ヵ月しかないことから、中小企業は優秀な人材の確保が難しくなった。そこで、3年生のうちからインターンシップを活用する企業が急増したのです」。

 HR総研の調査によれば、実際にインターンシップに参加したことのある学生の割合は、文系では'15年卒の46%から'16年卒では70%に、理系では44%が71%へと大きく伸びている。企業が青田買いを進めた結果、学生たちの就職に対する意識も変わりはじめたようだ。

 「文部科学省はインターンシップを抑制する動きを見せていますが、おそらくムダでしょう。意識の高い学生が3年時から企業の現場に触れるという経験は非常に有意義です。企業としても積極的に成果を出そうとする意欲のある学生を確保できるので、双方ともにメリットが大きい。

 そもそもマイナビやリクナビ主導の“ネット就活”は一見効率的ですが、実は何百何千と送られてくるエントリーシートをチェックしなければならない企業には負担が大きすぎる。エントリーシートの情報だけで優秀な人材を見極めるのは困難ですから、おのずと大雑把なふるいにかけることになるでしょう。ですから、個人的には企業側と学生が現場で顔を合わせる“リアル”な就活のほうが望ましいと考えています。学生はどんどんインターンシップを活用して、青田買いされる人材に成長していけばいいのです」。

※この記事はウゴパン42号(2016年4月4日発行)に掲載されたものです。

主にインターンシップに参加した学生に内々定を出す青田買い。企業側はリアルな現場で学生の資質を見極めることができるし、学生側も現場で求められるスキルを知ることができる。インターンシップは有効に活用すべきシステムだろう。

仁田 道夫 講師

国士舘大学経営学部経営学科講師。東京大学経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。専門は労使関係、人的資源管理など。著書に、『日本的雇用システム』(共著)、『変化のなかの雇用システム』(単著)など。

国士舘大学経営学部のページへ

© 2015-2017 Kokushikan University, All Rights Reserved.