ウゴパンとは? ウゴパンのバックナンバー ウゴパンのニュース記事をピックアップ こくしかん人図鑑 ウゴパンの設置場所 ウゴパンに関するお問い合わせ 国士舘大学ホームページ

HOMENEWS INDEX→ARTICLE

ウゴパンに掲載された話題のニュース記事をピックアップして公開!

大学に蔓延する悪質マルチ商法――

その仕組みと注意点は?

 誰でも一度は“マルチ商法”という言葉を聞いたことがあるだろう。最近では大学生を狙った悪質なマルチ商法が蔓延しているという。そこで、法学部現代ビジネス法学科の山口康夫教授に基礎知識と注意点を聞いてみた。

 「マルチ商法というのは、ピラミッド状に商品を販売していくマーケティング方法の一つです。例えば、まずA君が、B君とC君に商品を売ります。この時、B君とC君が商品を購入すると、A君は報酬を得られる場合が多い。B君とC君も報酬がほしいので、さらに友人を勧誘する。この瞬間、被害者であったはずのB君とC君が加害者となってしまいます。経済面だけではなく人間関係をも破綻させる恐ろしいシステムですね。実は、この販売方法はすぐに限界を迎えます。1人の会員が新たに“2人だけ”を勧誘して増加していった場合でも、たった27段階で日本の総人口である1億3千万人まで拡大してしまう。実際には“2人だけ”ではないでしょうから、かなり早い段階で最下層の人は誰にも商品を売ることができなくなるのです」。

 そんな怪しい勧誘なら、すぐに断れると思っている人がほとんどだろう。しかし、その油断が被害を生みかねない。

 「大学生の間で増えているのが、先輩・後輩などの上下関係を利用して勧誘するケースです。最近は株式投資やFXなど資産運用のコツを教えるDVDを50万円程で売りつけられる被害が報告されています。先輩から“DVDの通りにやったら数百万儲かった”などと勧められると断りづらいのでしょう。50万の出費で数百万になるならと、つい欲が出て購入してしまうのです。50万のお金を貯金している学生は少ないはずです。そこでマルチ商材を買うために学生ローンなどの消費者金融で借金をしてしまう。当然、投資に成功する人など一握りですから、借金は膨らんでしまうわけです」。

 マルチ商法の手口は年々形を変え、消費者の人間関係や心のスキを突いてくる。そのため明確な予防策はないという。被害を最小限に抑える肝となるのは、“マルチ商材を買うための借金は絶対にしない”ことだ。儲かるケースはほとんどない上、人間関係にも大きな傷を残すマルチ商法には加担しないよう注意を払ってほしい。

※この記事はウゴパン37号(2014年12月15日発行)に掲載されたものです。

マルチ商法,回避

「絶対儲かるFX」といったDVDを50万円程で後輩などに売るのがマルチ商法の一例。「100万円位すぐに儲かる」、「人を紹介すれば一人10万円払う」などと言われるとつい欲が出てしまう。借金をしてこのようなマルチ商材を買ってしまうと恐ろしいことに!

山口康夫

山口 康夫 教授

国士舘大学法学部現代ビジネス法学科教授。専修大学大学院法学研究科博士課程修了。専門分野は民法・消費者法。著書(単著)に『カード利用関係法の解説』、『消費者契約法の解説』など。

国士舘大学法学部のページへ

© 2015-2017 Kokushikan University, All Rights Reserved.