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国士舘大学在籍&卒業のちょっとスゴイ人にクローズアップ!その活躍と内に秘める素顔を紹介する人気連載をWEBで公開!

菅原小織,インタビュー,剣道,美人剣士,大塚家具

常に結果にこだわり続ける。

どんな壁も打ち破る強い心――

それを支えるのは“感謝”の気持ち。

特別号 Sugawara Saori

菅原 小織さん(体育学部体育学科 2009年3月卒業)

 

1987年2月生まれ。武修館高等学校出身。2009年に株式会社大塚家具入社。ショールーム勤務を経て、現在は配送センターの事務に従事するかたわら剣道部に所属。高校3年で全日本剣道大会ベスト8入賞。大学1年でインカレ3位。実業団では第13回全日本実業団女子剣道大会優勝、第14回全日本実業団女子剣道大会2連覇。それぞれで最優秀選手賞受賞。第22回関東女子実業団剣道大会優勝。同大会にて最優秀選手賞受賞。近年は『炎の体育会TV』(TBS系)などのテレビ番組に出演し、マスコミからも注目を浴びている。

 身長175センチ、すらりと伸びた長い脚に端正で整った顔立ち。街中でもひときわ目立つその美女は、剣道場で気合いの入った声をあげながら竹刀を振っていた。国士舘大学OGで、現在は大塚家具の剣道部に所属する菅原小織さんだ。テレビ番組で美人剣士として取り上げられ、注目を浴びている彼女だが、マスコミから出演依頼が来るのは、何もルックスがいいからというだけではない。剣道界では知らぬ人がいないほど輝かしい実績を誇っているからだ。

 学生時代は全国で5指に入る成績を収め、大塚家具に入社してからは'12年の関東女子実業団剣道大会で優勝。最優秀選手賞を受賞した。その強さの秘訣は、結果にこだわり続ける向上心にある。「やるからには絶対に勝ちたい。負けたくないんです。結果を出すことが何よりも楽しいし、自然と成長していける。どんな相手でも勝てると信じて試合に臨んでいます」。菅原さんは、いわば生粋の負けず嫌い。勝利こそが自身を奮い立たせる原動力なのだ。

 そんな菅原さんの原点は幼少期にある。剣道をはじめたのは小学校3年の頃。すでに身長の高かった彼女は、その才能の片鱗をのぞかせていた。「ほとんど負けなかったんですよね。特に男子に勝てるのが嬉しかった。おもしろいように結果が出て、どんどん剣道の魅力にハマっていきました」。一般的に、勝つことに慣れてくるとおごりや慢心が生まれるというが、菅原さんも例外ではなかった。「大会で結果を出すとメダルをもらえるんですけど、興味がなかったから捨ててたんです。そうしたらお父さんがひどく怒ったことがあって。“負ける人がいるから勝つ人がいるんだ。すべての人に感謝してメダルを大切にしなさい”と言われました。それからはメダルを飾るようになりましたね」。

 しかし、人生のほとんどを剣道に費やしていれば、当然挫折も味わう。中学時代は剣道部がなく、まともな練習はほとんどできなかった。高校に進学すると、こだわり続けた結果が出なくなっていったのだ。「ひざを壊してしまったこともあって、高校1、2年のころに全然勝てなくなってしまったんです。悔しくてたまらなかったですね。でも、当時の恩師が目をかけてくれて、1日6時間つきっきりで練習に付き合ってくれたんです」。雌伏の2年を過ごし、菅原さんの才能は高校3年の時に再び輝き出した。

 全国で結果を残し、推薦で国士舘大学へと進学。ここで菅原さんはまったく別の壁にぶち当たる。それは当時の国士舘大学剣道部にあった厳格なしきたり。これまでワイワイと剣道をやってきた菅原さんにとって、生活の細部に至るまでの厳しい指導は想像以上にハードだった。「朝は4時30分に起きて寮の掃除。ちり一つでも落ちていたら先輩に指導されます。それが終わったら稽古場で先輩が来るまで正座して待つんです。学外でも先輩がいたら目が合うまで待たなきゃいけないという決まりなど、こと細かにルールが決まっていました」。はじめて知る上下関係の厳しさや礼儀。しかし、それでも菅原さんは決して弱音を吐かなかった。「何よりも仲間たちといっしょに剣道をできることが楽しかったんです。1、2年生の時は本当に大変だったけど、それが逆に“いっしょにがんばろう”という気持ちになりましたし、仲間たちとの結束を強くしてくれました」。一致団結した菅原さんの世代はことごとく全国で勝ち進み、4年生になると自然に後輩をリードできる先輩になっていた。

 そんな大学時代の経験は、大塚家具で働くようになってからも活かされている。会社の後輩を指導する時、菅原さんはむやみに叱りつけることはない。「何かを後輩に伝えたい時は、まず自分がやることを心がけています。自分ができないことを要求できませんから」。自らが結果を出すことで、後輩に道を示す。そんな彼女がいつも回想するのが尊敬する父の言葉だ。「人に対する感謝を持つこと。まず人のことを好きにならないと――そこからコミュニケーションがはじまると思っています」。後輩が尊敬できる人間になること、人に感謝して思いやりを持つこと。それは菅原さんのようなカッコイイ人間になるための条件なのかもしれない。

 

※この記事は2016年9月29日発行号のものです。

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