ウゴパンとは? ウゴパンのバックナンバー ウゴパンのニュース記事をピックアップ こくしかん人図鑑 ウゴパンの設置場所 ウゴパンに関するお問い合わせ 国士舘大学ホームページ

HOME→KOKUSHIKAN PEOPLE SAMPLE

国士舘大学在籍のちょっとスゴイ人にクローズアップ!その活躍と内に秘める素顔を紹介する人気連載をWEBで公開!

宇佐美里香|ウゴパン35号|空手|インタビュー

つらくても好きだから続けられた――

指導者になって変わった空手に対する眼差し。

 今はコーチとして再び母校の道場に立っている。目標に向かって練習に打ち込んでいたあの頃と、指導する立場になった現在とでは、同じ道場でも見える風景は違うのだろうか?「やはり違いますね。今は、選手を育てる重みは感じますが、当時のように練習に対する過度なプレッシャーはありません。教える立場になってはじめてわかったこともたくさんあります。まだ自分の経験に基づいた“引き出し”しかありませんが、選手を育てるためにはもっと多くの“引き出し”が必要だなと思っています。そのためにも空手道を深めたいんです」。宇佐美さんの言葉からは、見えている景色だけでなく空手に対する姿勢の変化も感じ取れる。

 プレッシャーが減ったと言うが、むしろ悩みは深まっている。「選手だった頃は自分のことだけ考えて目標に向かって突き進めばよかったんですが、これからは教える相手のことを考えなければいけない。しかも相手によって伝えることも変わってきますから、難しいですよね」。その一方で、指導者になって生まれてはじめての体験もした。大会で教え子たちの演武を見て、感動のあまり泣いてしまったのだ。頑張る姿をしっかり見届けてきたからこその涙。指導者という立場に真剣に取り組んでいる何よりの証拠だ。この先も宇佐美さんは感動の涙を何度も流すことだろう。

 

※この記事は2014年9月29日発行号のものです。

VOL.35 Usami Rika

宇佐美 里香さん(大学院スポーツシステム研究科2年)

 

1986年2月20日生まれ。帝京高等学校出身。2008年3月国士舘大学文学部卒業。空手の「形」で高校時代より才能を開花させ、2007年には全日本学生空手道選手権制覇。同年、全日本空手道選手権大会優勝。2009年より全日本空手道選手権を4連覇、さらに2012年には世界空手道選手権大会優勝と華々しい成績を残し2013年3月5日に惜しまれつつ現役引退。同年4月、国士舘大学大学院に進学。現在、勉学に励むかたわら空手部の

コーチとして後進の指導にあたる毎日を送る。

 10歳から空手をはじめた宇佐美さん。中学までは自分が強くなっていくことがただひたすら楽しかった。高校は空手の強豪校に進学。3年生の時には高校選手権を制覇した。大学はさらなるステップアップを目指して、厳格な練習で定評のあった国士舘大学を選択。さらに大学在学中から先輩のすすめで鳥取の道場へと通う。これがきっかけとなり、空手の腕はさらに上達。卒業後は鳥取県の職員として働きながら、恩師の道場に通い世界を目指した。宇佐美さんの空手ヒストリーはざっとこんな感じだ。大学進学後の輝かしい実績はプロフィールの通りである。

 振り返ってみると、ターニングポイントは大学時代にあった。「結果を求められるようになり、自分も成績を残したいと思うようになったんです。楽しさだけで続けられる状況ではなくなっていました」。練習がある日は空手のことで朝から頭が一杯で、友達といても楽しむ余裕なんてまったくなかった。「道場に入るまでがとにかく怖かったですね(笑)。練習に臨む心構えというか、覚悟を決めないと道場に入れないんです。下の学年だった頃は、先輩の手前一瞬でも気を抜けませんし。とにかく毎日が自分との戦いでした」。ただ、そんな中でも本当に苦しいと思ったことは一度もなかった。理由は簡単だ。「好きだからやっていられたんです」。

宇佐美里香|ウゴパン35号|空手|インタビュー

© 2015-2016 Kokushikan University, All Rights Reserved.