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国士舘大学在籍のちょっとスゴイ人にクローズアップ!その活躍と内に秘める素顔を紹介する人気連載をWEBで公開!

アシュリー・千帆
VOL.31 Ashley Chiho

アシュリー・千帆さん(文学部2年)

 

1993年10月28日生まれ。埼玉県立松山女子高等学校出身。モデルを経て、現在は東日本大震災をきっかけに誕生したアイドルグループ・古着系アイドル「18」(Ichi-Hachi)メンバーとして活躍中。「路上ライブとかやってるから焼けちゃうんです」と言って見せてくれた腕は、日焼けして真っ黒。仕事を頑張っている何よりの証だ。とにかく被災地を元気にしたい一心で、「みんなに笑顔になってもらうには、ウチらが笑顔にならないと!」と満面の笑顔を見せる。

 「生きてるだけで幸せです!!」―― まさか、こんな言葉からインタビューがはじまるとは思わなかった。「私、ダンスが苦手なんです。練習についていくのも大変で、明日が来るのが怖かったんです。でも、入院してた時は、目をつぶったら明日が来ないんじゃないかと思って。毎日、目が覚めるとすごく安心しました」。アシュリーさんが所属する古着系アイドルグループ「18(イチハチ)」の、初のワンマンライブが予定されていた昨年末のことだった。以前から体がだるく、傷口からの出血が止まらなくなり、点状出血(皮下で毛細血管からの出血)も発症。検査の結果、血小板が通常の数十分の一以下に減少していることが判明し、そのまま入院した。恐る恐るスマホで自分の症状を調べてみて、「白血病」という病名に行き着いた。突きつけられた不安と恐怖に耐えかね先生に聞いてみたが、はぐらかされた。結局、その悪い予感は外れたが、そのおかげで「生きているだけで幸せ」と思える毎日がこうして送れる。「入院中、白血病の子どもたちが、私よりずっとつらいはずなのに励ましてくれるんです。その子たちの“生きたい”思いに満ちた目の力がすごくて。自分が弱い人間だということにも気付かされました」。

被災地の人や困っている人のために

精一杯生きることの幸せ――

20歳を前にして悟った愛のカタチ。

 入院中、アシュリーさんは「18」からの脱退を考えていた。彼女の代替メンバーが補充され、自分がいないワンマンライブが無事終わった。そんな時、メンバーとダンスの先生が「みんな待ってるから、また一緒にステージに立とうね」というメッセージとともに自作CDを送ってくれた。「いまは、このグループにいてよかったとしか思えない。みんなでつらいことを乗り越えたり目標に向かって頑張れることって、部活以外では経験できないですから」。

 「18」というグループ誕生のきっかけは、東日本大震災だった。震災後、被災地に古着が善意で送られてくるものの、狭い仮設住宅では服を収納する場所もなく大量の古着が余っていた。それを引き取り、自分たちでリメイクして販売し、売上金を被災地に届けるという活動を行なうところから、「18」はスタートした。彼女も何度も被災地に足を運び、生々しい震災の爪痕を目にしている。「一番知ってほしいのは、復興が全然進んでないということ。なのに、もう終わったことのようにみんな忘れちゃっているんです。だから、被災地で見てきたことをライブで伝えるのも、私たちの使命だと思ってます」。

 どんどん力をつけて、いまの倍以上の義捐金を被災地に送る!!それが、いまの彼女に見えている明確な目標だ。「そのために、まずは10キロ痩せなきゃ(笑)」。

 

※この記事は2013年10月31日発行号のものです。

アシュリー・千帆

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